「街の灯」80年前より映画史に残るチャップリン最高傑作!

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(出典:https://movies.yahoo.co.jp/movie/22155/)

今なお語り継がれる理由がわかるほど面白くまさに不朽の名作。
サイレント映画なので視覚から得られる情報が多くて観ているだけで楽しいです。
学校の授業で観た事はあったけどサイレント映画なことも相まって
いまいちピンと来なかった人にもぜひ観て欲しいです。

目次

あらすじ

街の銅像除幕式で騒ぎを起こす一人の浮浪者が街頭で花を売る目の不自由な少女と富豪の家の前で出会うところから物語は始まります。
目の見えない少女は浮浪者を富豪と勘違いしたまま親交を深めていきます。ある時少女が目の手術を予定している事を知った浮浪者は手術代を見繕う為に行動して行くのですが、、、

以下、ネタバレあります。

短編集のように小気味良いテンポ

街の灯を鑑賞して感じたのはテンポの良さでした。浮浪者が少女との出会い、本物の富豪との出会い、手術代を見繕う為の労働など、どの出来事も時節を表すカットで始まり暗転締まるため「これから何か起きるんだな」と準備が出来るのと「ここまでで一区切りだな」と視覚で分かるのでテンポの良さを実感出来ました。何より2020年現在youtubeなど短編動画に慣れている現代人にとっても観易い仕掛けになっています。

この作品の本質(?)

チャップリンが撮る笑いに社会性が汲み取れました。
浮浪者が後ろ指刺されたり社交場で浮いてしまったりと立場を逆手に取って笑いを取ったと思えば、富豪に対等もしくはそれ以上の接し方をしており社会的地位への反骨精神が伺えたりとコメディとして描かれてるがその実皮肉や風刺を効かせるカッコ良さがありました。

ラストシーン

方々で語られるラストシーンですが、特に新たな考察などがあるわけではないです(笑)
それこそ太田上田の放送で太田さんが「少女のがっかりした表情のアップで幕が降りる」という事を仰っていました。確かに少女のがっかりしたようにもみえるなんとも言えない表情をしていました。ただその後に少女は浮浪者の手を自分の方に引き寄せていて、その後の浮浪者の笑顔にこの先の幸せを想像することが出来ました。

まとめ

古典作品に触れると既視感よりも新しさに驚くことが多いですが、とりわけ街の灯はサイレント映画なので没入感も類を見ない作品でした。コメディの質の高さは80年経った今でも笑えますしストーリー展開も構成と相まって昨今の作品にない色を感じました。
様々な考察が飛び交った作品ですが、考察抜きにしても面白い作品ですのでまだ未鑑賞の方はぜひYOUTUBEで楽しんでいただけたらと思います。


この記事を読んで鑑賞した方やラストシーンの考察した方など、感想等頂けたら嬉しいです!

ではまた

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