【感想】「言葉にできる」は武器になる。

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自分の言葉に自信がないと感じることはないでしょうか?

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言葉を使う機会は多く、スピードも速い世の中で、私も自分発信の言葉に自信を持てないときがあります。

そんな時に出会ったのが「言葉にできる」は武器になるでした。

この記事では「言葉にできる」がなぜ武器になるのかをご紹介します。

◆「言葉にできる」は武器になる。の概要を紹介

書誌情報

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タイトル 「言葉にできる」は武器になる。
著者 梅田悟司
出版社 日本経済新聞出版社
出版日 2018年2月15日
ページ数 183ページ

◆「言葉にできる」は武器になる。感想

言葉を武器のように扱うために、1番必要になるのは「内なる言葉」を認識することです。

▼内なる言葉と向き合う

内なる言葉とは、無意識的に浮かび上がる自分の考えや感情のこと。

言葉で評価される時代

コミュニケーションとして使う言葉は、あくまで伝える手段です。そして言葉を使う時には伝える人と伝えられる人がいます。この2人が同じ認識を持つために「言葉」が使われます。

私たちは同じ認識を共有するために言葉を使いますが、伝わり具合には段階があります。

不理解: 内容を理解していないだけじゃなく、「言った・聞いてない」とお互いに認識がズレている
理解:過不足なく伝わっているけど理解以上に感情が乗っていない
納得:理解しているし自分のことの様に感情が乗ってくる
共感:納得してるし、自分ができることはないかと行動を起こしたくなる

不理解の場合、言葉使い以前に人格さえ否定されかねません。伝わってるレベルが不理解で止まってしまうと

「考え方が薄い」
「深く考えていない」

と、言葉そのものより考え方を評価してしまうからです。

このことから人の心に響く言葉を使うためには、言葉は伝える人の考えがあってこそなのがわかりますよね。

心に響く言葉で納得や共感をしてもらうには、「内なる言葉」「外に向かう言葉」を認識することが重要。

2種類の言葉の存在

内なる言葉:無意識のうちに頭の中に浮かぶ感情や意見
外に向かう言葉:内なる言葉を他人に伝える手段のこと。

これらを使いこなすには訓練が必要です。

①思い浮かんだ単語を認識する
②その単語を吐き出す

 

本多らら
本多らら

たったこれだけ?

私も最初はそう思いました。が、人は頭で考えたものは「完璧だ!」と認識します。

授業中、会議中、完璧だったはずのプランが思い描いた結果を生まなかったことはないでしょうか?頭に思い浮かんだままにしないで、表現することが大事。

一般男性
一般男性

これなら上手くできそう!

 

上手くやろうとする必要はないです。頭で完璧だと思ったことが完璧に表現できなかった時に挫折してしまうから。じゃない頭に浮かんだ感情や意見を文字にしたり、口にできるようにすることに意識してみること。

疑う人

「言葉にできないってことは何も考えていないんじゃ?」

こんな評価をされないためにも、この習慣は続けていきたいですね。

梅田さんは言葉に変換することで内なる言葉が、
・意見を育てる
・意見を言葉に変換

ことに繋がっていくと考えています。

意見を育てる

言葉に触れると語彙力が増すという内なる言葉。

触れる言葉には、

読む
書く
見る

上記のような目に見えたりする言葉もありますが、本書では自分の感情や意見に意識を向けることが一番大事。
作品を見たり聞いたりすれば、感情や意見がそのうち出てくる。これを認識できるようになれば、上記の行動と同じくらい価値があります。

意見を言葉に変換する

内なる言葉を意識できると、物事を具体的な言葉で認識するになります。

内なる言葉を認識している限り、効果は向上していくもの。

日々向上していった内なる言葉への意識が、
「こんな思いを伝えたい」
「この思いは伝えなければならない」

とだんだんと外に向かう言葉のエネルギーに変換されて、言葉の重み・深みとなります。

▽志を持ち、共有するそれが人の心を動かしていく

外に向かう言葉のエネルギーが強まると「人を動かしたい」と思ってしまいがちですが、梅田さんはNOを示します。

言葉を使う仕事をしてきた梅田さんでさえ、注意しているほど「人が動きたくなるために言葉で伝えている」そうです。

本多らら
本多らら

必死な時ほど「相手に伝わって!」と思ってるかも…

人が動きたくなるのには、動いて欲しい気持ちも大事だけど、自分本位で動かすことはできません。あくまでも相手が主体となって考える必要があります。

伝えられた側はその言葉が、
自分のためなのか
相手のためなのか

をすぐに見分けられるし、少しでも自分本位の言葉だとわかれば、心を閉ざしてしまうからです。

本多らら
本多らら

好きな作品を共有したい!と思っても伝える相手によっては温度差を感じることも…

今にして思えば、相手の好みも考えながら伝えられていればなあと感じています。

相手に刺さる言葉を出すには、伝えたいことの全容を徹底的に把握していないと本気で伝わらないんですよね。

「人を動かす」から「人が動く」には?

言葉による尺度は4つ。

・言葉の使い方が…上手/下手
・説明が…わかりやすい/わかりずらい
・納得が…できる/できない
・共感が…できる/できない

上記の中で納得共感ができた時に、話を聞いた人は自分から動き出します。

この2つに響くように言葉の重みや深みを出すには、自身の体験から湧き出てくる必死さ切実さであって、テクニックだけでは人を動かすことはないです。

ましてや「強要させよう」という意識が感じられると、心を閉ざしてしまいます。これがテクニックだけに頼ろうとする落とし穴になってしまいます。

持つべき意識は「人を動かす」から「人が動いてくれるには?」が肝心です。どちらも同じに感じるかもしれませんが、主体となっているのが相手だとわかるだけで十分です。

◆「言葉にできる」は武器になる。感想/まとめ

「言葉にできる」は意見や感情を正確に伝えられる

本書を読んで、言葉が意見や感情で構成されていることを再認識できました。

自分の言葉に自信がなかったりしたのは、今の自分が物事を具体的に認識しているのかさえわからなかったから。

言葉にできる=自分の考えをまとめられる

まとめられるほどの語彙力を増やすために…
①普段から自分がどんなことを考えているかを知る
②知ったら文字でも喋り言葉でも良いから表現する
③①②をうまくやろうとしない

これらを正確にできたと言えないまでも、本を読んで意識が変わったことは間違いありません。さらに本書では自分の考えが「言葉にできる武器」になるまでの具体的な方法論も載っています。

参考記事

※2022/9/3追記「言葉にできる」が武器になるような7つのステップをまとめたので、言葉の定義が勉強になったという人はぜひこちらも参考にしてみてください。

誰でも簡単に語彙力が増せる7つのステップ!「言葉にできる」は武器になる。
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